きのこブログ

北海道在住/45歳/中2と年長(ASD)男児の母/

子供が本を好きになる方法【3年生がチャンス】親の根気が必要です

楽しいことがあふれている現代  、ひとりでに読書好きになる子供は多くないです。

うちの長男もそのうちの一人でした。

 

でも10歳になる今は、家族中で一番の読書家です。

常に毎日本を読んでいます。

「僕の趣味は読書です!寝ても覚めても本のことを考えている」ってわけではないですが、

  • 布団に入ってから眠るまでの1時間
  • 学校の読書時間
  • 給食を早く食べ終わってからの待ち時間
  • 歯医者の待ち時間

は、たいてい本を読んでいます。

 

入学前から任天堂DSを肌身離さず、小学2年生で任天堂スイッチを手に入れてからは

頭の中はいつもゲームのことでいっぱい。

 

そんな彼が今読んでいる本は小学校高学年向けの児童文学。

学校の朝読書と寝る前の読書の時間を使って、1週間に一冊のペースで読み終えるようになるほど

読書が習慣になっています。

今回は長男がどのように読書が好きになったかを振り返ってみたいと思います。

 

お子さんが本を読まなくて困っている、読むには読むけどすぐやめてしまう、

そんな方のお役に立つと嬉しいです。

読んでほしい本を無理に与えない

小学生 読書 子供 本

小学校に入学すると「毎朝、読書時間があるので本を持ってくるように」と通達がありました。

読書?!

少し前まで幼稚園児だった彼が読める本といったら「まちがいさがし」か「なぞなぞの本」くらいなものです。

漫画もコロコロコミックの中で好きなのを一つ二つ読む程度。

 

もちろん漫画やなぞなぞの本は学校に持ち込むことは禁止なので

とりあえず、朝読書にふさわしそうな「読書の時間によむ本」という本を買って持たせました。

短編集なので飽きずに読めそう。

 

しかし、何日かして様子を見ると本はきれいなまま。

読書の時間なのに自由帳にお絵かきをしていたそう。

彼にとって、そのような文字だけの本はまったくもって面白くないのです。

他の一年生はどうしているのか知りたくなり、

同じ学年の子のママと話す機会があるときはすかさず、読書本のことを質問していました。

すると女の子たちはわりと児童書を読んでいるようなのです。

 

他の子は読めるけど、うちの子はまだ読めないのかな。

彼を見ていると全然読めるようになる気がしないんです。

どうしたら、本を読めるようになるのだろう。

 

ここで無理に物語の本を与えて、読書にイヤなイメージがついてしまうことを恐れた私は

一度【物語の本】から離れることにしました。

 

そして彼が自分で選び、学校に持っていくことにした本は

いきもの図鑑系の本でした。

小学生 本 読書

動物や昆虫が好きな彼は、飽きることなく毎日図鑑のような動物の本を持っていくようになりました。

 

低学年のうちは読書っぽい読書はできません。

ジャンルにこだわらず、なんでもいいから読める本を常に持ち歩かせる。

常に本の存在を子供にアピールする、ということをしていました。

3年生から少しずつレベルに合わせた児童書を。

1、2年生のうちは結局、学校でぎりぎり許可された動物VSシリーズとサバイバルシリーズを読み漁り、友達との間でもその手の本に関しては結構流行っていました。

3年生になった長男もその手の本はもうスラスラと読める様子。

「そろそろ読めるかな?」と思い

【短編の読みもの】をすすめてみることにしました。

この超短編のお話が詰まった本。

 

1年生の頃に学校に持たせたことのある「読書時間に読む本」です。

他にも「日本の名作」「むかし話」「イソップ童話」など

とにかく一つのお話が短いものにこだわり、に片っ端から与えてみました。

学校の読書時間用に渡したのですが、一冊読むごとに感想を聞いてみると、

1冊目・・・面白いお話がいくつかあった、そうでもないお話もあった。 2冊目・・・この本はどのお話も全部面白かった 3冊目・・・これはどのお話もあまり面白くなかった。

と、拒否はせず一応読んでくれていました。

ヒマが嫌いな彼は本でもいいから隙間時間を埋めたいという発想に至ったそう。

「面白かった」という感想が少しでも聞けたときに、勧めた本が今の彼の読書レベルに合っているのかなと感じました。

 

実は「読書時間に読む本」は学年ごとにあるのですが、

3年生の彼にわざと「2年生用」を渡していました。

 

その時の彼にとって難しすぎず、簡単すぎなく、ちょうどいいレベルの本は

その時の彼には1学年下の本だったんです。

しばらく2年生用の本をいくつか与えていると読むスピードがアップし、

もう読んじゃった!読む本がなくなった!

と次の本を催促するようになりました。

タイトルにこだわらず、本人にとって読みやすい本 を選ぶことが大切なのだということに気づきました。

3年生は暇な時間が多い年頃だった

学童で女の子みたいな遊びしてこない彼は3年生にもなると体力がついてきたのか、

夜、布団に入ってもなかなか眠れなくなりました。

ねむれない!
と何度も起きて、私がテレビを見ていると一緒に見ようとするので
明日も学校だから早く寝なさい!
まだ全然眠たくないから、まだ起きていたい!

そんなやり取りを繰り返し、もう22時を回っている夜もしばしば。

毎年、大晦日だけは夜遅くまで起きているのをOKしていましたが、

子供にとってはそんな特別な日が楽しい。

そんな感じで夜遅くまで起きていることを楽しんでしまうようになったのです。

 

そんな彼への名案が浮かびました。

読書だったら何時まででも起きていてもOK というルール。

彼にとってちょうど良い暇つぶしの相手でしかなかった本が、

寝る前の時間を有意義に使うための相手になるだろうか、と様子を見ながら実践しました。

 

3年生のうちは、本を読み始めると眠たくなるのかページを開きっぱなしで寝ていましたが、

4年生になり長編の本を読めるようになると

面白くて逆に眠る時間が遅くなってしまう日もあります。

 

それでも「ねむれなーい」とウダウダして無駄な時間を過ごしているよりは

本に没頭してくれている方が何倍も有意義に過ごせていますね。

最後まで読むことを強制しない

この頃はもう短編集をスラスラと読めるようになっていたので

試しに一冊の児童文学を勧めました。

面白くなかったり、難しかったら他の本を用意するからやめて全然OK

と伝えて、渡したのがつばさ文庫の「マジックツリーハウス」です。

今まで読んでいた本と比べるとかなりの長編。

 

シリーズですが、このストーリーの世界観にすんなり入ることができたようで

3日くらいで1冊読み終えて

2巻も早く読みたい!

と、次巻を要求してくれました。

 

読み終えた達成感と、ストーリーを追いかけて夢中になるという感覚を得ることができたようです。

マジックツリーハウスを読破した後は、ちょっとレベルを上げて

ぼくらの7日間戦争」を読み始めました。

マジックツリーハウスに比べると文字数が格段に増え

小さい字がページにぎっしりと詰まっています。

 

3年生の冬にはまだちょっと早いかな?と思いながら提案した本ですが

1週間以上時間をかけて読み終えました。

おもしろかった!!

こちらも「ぼくらしりーず」というシリーズものなので4年生のうちに何冊も読みました。

段階を踏んで、本を毛嫌いすることなくここまで読めるようになれたことは

本当に良かったと思っています。

まとめ

現在5年生の彼が読んでいる本は小学生上級向けと記載のあるあさのあつこさんの「バッテリー」という本です。

このレベルの本を自発的に読んでくれるようになった時に「作戦成功!」と実感しています。

私が大事だなと思って実践したことは

・レベルに合わせる ・無理にすすめない ・暇な時間を利用させる ・つまらない本は最後まで読まない、次の本へ。

この4つです。

 

冒頭にも書きましたが、

楽しいことがあふれている今の時代ひとりで勝手に読書好きになる子供は多くないです。

読みたくない時は一度、本から離れてみる。

そしてまた読書を始められるようなきっかけづくりをしてあげてみてください。

一番大切なのは親の根気です!

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